診療内容
自費取扱疾患 血管性疾患
静脈湖(Venous Lake)
治療
これまでは手術による切除治療が一般的でしたが、ロングパルスYAGレーザーというレーザーを使用した方法で、切らずに治療することが可能になりました。
ロングパルスYAGレーザーによる治療
血管系に反応するレーザーにはロングパルスYAGレーザーとVビームレーザー(色素レーザー)があります。
静脈湖に関しては、ロングパルスYAGレーザーが、第1選択となります。
Vビームレーザー(色素レーザー)の方が、血管への選択的な吸収性は高いのですが、皮膚の深部に届かないという欠点があります。
ロングパルスYAGレーザーの方が、皮膚の深部に届き、太い血管にも作用します。
CO2(炭酸ガス)レーザーによる焼灼(蒸散)治療もありますが、ロングパルスYAGレーザーの方が、傷あとが残りにくい治療が可能です。
治療直後は、痂皮(かさぶた)の形成やジクジクを認めることがありますが、回復すると、多くの場合、傷あとを残さずに治癒します。
通常は、テープの貼る麻酔で行いますが、痛みの苦手な方には、注射の局所麻酔をすることもできます。
短い治療時間で治療可能です。
通常、1回の治療で治癒します。まれに、2~3回の治療を行う必要があります。
手術による切除治療
局所麻酔を行った上で、切除、縫合する手術による治療法があります。
傷を縫合するために、上下に延長して切開する必要があり、元の大きさ(直径)の2~3倍の長さの傷あとになります。
1週間後に抜糸をします。
形成外科医により丁寧に縫合すれば、傷あとは目立たなくなることが多いですが、傷の治り方には個人差があり目立つ傷あとになる場合があります。
赤い唇内に傷が治まる場合は、傷はきれいに治ることが多いですが、肌色の皮膚の部分に傷が及ぶ場合は、傷が目立つ可能性が高くなります。
当院ではロングパルスYAGレーザーによる治療をお勧めしています。
手術による切除治療と比較して、縫合による傷あとを残すことがありません。
Vビームレーザー(色素レーザー)では、充分な治療ができません。
CO2(炭酸ガス)レーザーによる焼灼(蒸散)治療と比較して、傷あとが残りにくい治療が可能です。
短い治療時間で治療でき、患者様に負担の少ない治療方法です。
きれいに治したい方には、ロングパルスYAGレーザーによる治療をお勧めします。
- ■主に使用するレーザー装置
- 「ロングパルス YAG レーザー」キャンデラ GentleMax Pro Plus
- ■平均的な治療回数
- 1(~3)回程度
- ■治療間隔
- 2ヵ月ごと
- ■治療料金
- 治療料金一覧へのリンク