WEB予約

WEB
予約

LINE予約

LINE
予約

診療内容

保険取扱疾患 血管性疾患

にゅうじけっかんしゅ(いちごじょうけっかんしゅ)

乳児血管腫(いちご状血管腫)(赤あざ)

治療の開始時期と治療の間隔

通常の他の疾患のレーザー治療は、生後3ヵ月から開始することが多いです。
乳児血管腫(いちご状血管腫)は、6ヵ月~1歳まで、拡大傾向があるので、見つけたら、速やかにレーザー治療を開始します。
生後3ヵ月以前でも、治療を開始します。
レーザー治療により、拡大を抑えることができます。
レーザー治療の間隔も、1歳までは、拡大傾向があるので、通常のレーザー治療よりも間隔を短くして、1ヵ月ごと治療します。
1歳以降は、通常のレーザー治療の間隔に戻して、3ヵ月ごとの治療をします。
色がある程度、落ち着くまで治療を継続します。
健康保険の治療費は、3ヵ月ごとに請求しますが、3ヵ月に1回しか治療をしてはいけないと言うことではありません。
必要のある場合は、保険の範囲内で、1ヵ月ごとの治療も可能です。
乳児血管腫(いちご状血管腫)の治療は、健康保険の適応があります。
乳幼児医療証、子ども医療証も使えますので、日頃の医療費が無料であれば、無料で治療できます。

治療のご予約について

乳児血管腫(いちご状血管腫)は、生後6ヵ月くらいまでは、面積が拡大する傾向があり、面積の拡大を防ぐために、見つけ次第できるだけ早期に治療する必要があります。
当クリニックの予約状況は、現在、大変混雑していて、初診の受診可能日がすぐに取れない場合があります。
乳児血管腫(いちご状血管腫)のご予約は、できるだけ早期に受診できるよう調整しますので、ネットワーク予約でご予約枠がない場合は、電話でご連絡ください。

レーザー治療の有用性

以前に、乳児血管腫(いちご状血管腫)において、治療しないで経過観察した場合と、ダイ(色素)レーザーによる治療を行った場合の治療後の状態を比較した臨床研究がありました。結果は、治療しない方が良いという衝撃的なものでした。
ただし、これは、皮膚冷却システムがない古いタイプのレーザーでの結果でした。
その後、皮膚冷却システムを装備したレーザーで、同様の調査をしたところ、レーザー治療をした方が良いという結果となりました。
レーザー治療により、拡大傾向による面積の拡大を抑えます。
レーザー治療により、隆起している期間を短くすることにより、皮膚への影響を少なくします。

Vビームレーザーによる治療

乳児血管腫(いちご状血管腫)に使用されるダイレーザーは、照射時に皮膚で熱が発生し、熱傷(やけど)になってしまい瘢痕(傷あと)を残してしまうことがあります。
それを防ぐために、新しい「Vビームレーザー」には、ダイナミッククーリングデバイス(DCD)と呼ばれる皮膚冷却システムが装備されています。
レーザー照射する直前に冷却ガスが一定量出て、照射部位を冷やしてから、レーザーが照射されます。
照射部位には、従来通りの熱が発生しますが、冷たい温度から、やけどにならない温度までしか上がらなくなり、安全に治療することが可能になりました。
「Vビームレーザー」を使用すれば、副作用の少ない治療が可能であり、乳児血管腫(いちご状血管腫)を改善させることができます。
レーザー治療をした方が良いとされています。

乳児血管腫(いちご状血管腫)の統合治療(プロプラノロール内服治療)

以前からあった循環器系の内服薬プロプラノロールが、乳児血管腫(いちご状血管腫)に効果があることが、最近になり知られるようになりました。
乳児血管腫(いちご状血管腫)に対して、プロプラノロール内服治療とレーザー治療の統合治療が、行われるようになりました。
2016年、乳児血管腫治療薬プロプラノロールのシロップ製剤(商品名ヘマンジオルシロップ小児用)の製造販売が承認されました。
プロプラノロールは、以前からあった循環器系の治療薬で、高血圧、狭心症、不整脈等に使用されます。乳児血管腫を持つ患者さんに、循環器系の薬として投与されたことより、偶然に、乳児血管腫に効果があることが発見されました。
プロプラノロールの内服投与により、乳児血管腫(いちご状血管腫)は、著明に改善します。
作用機序は、明らかではありませんが、プロプラノロールの血管収縮作用、細胞増殖抑制作用、血管新生抑制作用などが関与すると考えられています。
内服薬ですが、循環器系の薬剤で、重篤な副作用を認めることがあり、厳重な管理の下、投薬する必要があります。
空腹時を避けて経口投与し、患者の状態に応じて投与量を調節する必要があります。
臨床試験では、30%程度の患者に副作用が認められました。
主な副作用には、末梢冷感、下痢、睡眠障害、悪夢などがあり、重大な副作用では、低血圧、そのほかの循環器系症状、低血糖、気管支痙攣などが報告されています。
副作用を認めるため、内服をするかどうかは、慎重に判断する必要があります。
眼周囲の血管腫による視性刺激遮断弱視の可能性、血管腫の圧迫による気道閉塞、外耳道閉鎖、出血を伴う潰瘍形成、広範囲な血管腫等が、プロプラノロール内服治療の適応となります。
当院では、慶應義塾大学病院との連携で、プロプラノロール統合治療を行います。
プロプラノロール内服治療を、適応の判断を含めて、慶應義塾大学病院で行い、レーザー治療を当院で並行して行います。

プロプラノロール内服治療の適応

以下のものに、プロプラノロールの内服治療を行います。
【絶対的適応】
内臓,声門部,気道,眼瞼,眼窩内に生じた乳児血管腫
潰瘍を形成した乳児血管腫
顔面の広範な乳児血管腫
増殖が急激な乳児血管腫
【相対的適応】(ご両親のご希望があれば投与を検討するもの)
腫瘤型の乳児血管腫
露出部にある乳児血管腫

主に使用するレーザー装置
「Vビームレーザー」キャンデラ VビームII(保険適応があります。)
平均的な治療回数
10回程度
治療間隔
1歳まで1ヵ月ごと、1歳から3ヵ月ごと
治療料金
治療料金一覧へのリンク