色素性母斑(母斑細胞母斑)(黒あざ)
しきそせいぼはん(ぼはんさいぼうぼはん)
黒色の濃い色のあざです。母斑細胞と呼ばれる色を持つことがある細胞が集まったものです。面積の広いものは、細胞数が多いので、悪性化する(皮膚癌に変化する)可能性が高くなります。悪性化する可能性があるので、手術で切除する方が良いとする意見もありますが、整容的な結果を求め、レーザー治療による減量(細胞数を減らす)を選択する場合もあります。
(当院では、手術の取扱いはありません。大学病院等へご紹介することは可能です。)
黒あざは、レーザーによる治療が難しかったあざの一つですが、最近は、レーザー治療機器の進歩により、成績が向上してきました。
黒色に反応する「ピコ秒レーザー」を繰り返し照射し、黒色の部分を除去していきます。隆起している場合、また、隆起していなくても治療回数を減らすために、表面を、「CO2レーザー」を使用して削ることもあります。黒あざは、通常深部まで達するため、5~10回程度、またはそれ以上繰り返して照射する必要があります。回数が非常に多くなることがあります。回数を重ねても取り切れない場合もあります。
治療効果には、個人差があり、少ない回数で終了する場合と、回数を重ねても改善が少ない場合があります。回数を要すると判断した場合、その時点で手術に切り替えることは可能ですので、治療効果を見るために、はじめに、レーザー治療を試みることもできます。
- ■主に使用するレーザー装置
- 「ピコ秒レーザー」キャンデラ PicoWay
「CO2レーザー」キャンデラ コア CO2RE
- ■平均的な治療回数
- 5~10回程度、またはそれ以上
- ■治療間隔
- 1~2ヵ月ごと
- ■治療料金
- 治療料金一覧へのリンク