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すり傷などの外傷により皮膚の中に砂やタールなどの色素が閉じ込められてしまったものを外傷性色素沈着症といいます。 鉛筆の芯が刺さって、折れた芯が皮膚内に残って生じることもあります。
すり傷などの怪我をしたとき、すり傷や切り傷の中に砂やタールなどの異物がある場合、完全に除去することが重要です。 自宅で除去しようとすると、痛みがあり、充分な除去ができません。 医療施設を受診し、麻酔をして、充分に取ることをお勧めします。 傷が新しいうちは、ブラッシングすれば除去できますが、すり傷が治癒したり、切り傷が塞がると、除去することができなくなってしまいます。 早期の受診、治療が重要です。
外傷性色素沈着症は、レーザーで除去することができます。 ただし、色素の種類や深さによっては、取れにくい場合もあります。 Qスイッチレーザーが開発され、深くまで入っている色素のレーザーによる治療が可能になりました。 Qスイッチレーザー(Qスイッチルビーレーザーなど)は、10-9秒単位の短い照射時間に、高いピーク出力のレーザーを照射するもので、少ない合併症で、皮膚の深部の色素を破壊することができます。 さらに、最近では、照射時間をさらに短くし、10-12秒単位の照射時間で照射するビコ秒レーザー(ピコ秒YAGレーザーなど)が開発されており、より合併症の少ない治療が可能になりました。 3ヵ月間隔で、3~5回程度の治療が必要です。 治療回数は、色の量、色の深さにより異なります。
治療は、痛みを伴いますので、麻酔テープの貼付、または、麻酔クリームの塗布を60分行ってから治療します。 痛みは完全にはなくなりませんが、我慢できるくらいの痛みです。
水疱形成、色素沈着、色素脱失を生じることがあります。 皮膚色が濃いと、色素沈着、色素脱失を生じる可能性が高くなります。 元々皮膚色が濃い場合はやむを得ませんが、日焼けはしないようにし、日焼けをしていない状態で治療します。 レーザー照射後に反応性の炎症後色素沈着を生じる場合があります。 通常は、一時的で、3ヵ月くらいで改善しますが、経過が長い場合があります。 色素沈着が残っている場合は、次の治療をせず、間隔を開けて、色素沈着が改善してから治療を行います。 レーザー照射部位は照射前後に日焼けしないように心掛けます。 レーザー照射前に日焼けしているとレーザー治療の効果が減弱し、合併症の可能性が高くなります。 レーザー照射後に日焼けすると、炎症後色素沈着が濃く、遷延することがあります。
照射時間による分類で、Qスイッチレーザー(照射時間:10-9秒単位)、ピコ秒レーザー(照射時間:10-12秒単位)の2つがあります。 レーザーの種類により、ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、YAGレーザーの3つがあります。 代表的な、機種は、以前は、Qスイッチルビーレーザー、現在は、ピコ秒YAGレーザーです。 いずれの機種も健康保険の適応があり、健康保険での治療可能です。 当院では、ピコ秒YAGレーザーによる治療を行っています。
ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、YAGレーザーの3種類のレーザーに保険適応があります。 このうち、ルビーレーザーにのみ、照射回数の制限があり、外傷性異物沈着症は、5回までとなっています。 残りの2種類、アレキサンドライトレーザー、YAGレーザーには、治療回数の制限はありません。5回を超えての保険治療が可能です。 保険適応は、従来のQスイッチレーザーに加えて、ピコ秒レーザーも健康保険の適応となっています。 当院で使用しているピコ秒YAGレーザーには、治療回数の制限はありません。
あざ・シミ 相談室(Q and A)
あざに対する健康保険適応のレーザー治療に、治療回数の制限はありますか。
保険取扱疾患
色素性疾患
太田母斑(青あざ)
異所性蒙古斑(青あざ)
外傷性色素沈着症
血管性疾患
毛細血管奇形(単純性血管腫)(赤あざ)
乳児血管腫(いちご状血管腫)(赤あざ)
毛細血管拡張症
自費取扱疾患
老人性色素斑(シミ)
脂漏性角化症(隆起のあるシミ)
肝斑(両頬の色の薄いシミ)
炎症後色素沈着
雀卵斑(そばかす)
黒子(ほくろ)
色素性母斑(黒あざ)
扁平母斑(茶あざ)
刺青(いれずみ)の除去
アートメイクの除去
血管腫(老人性血管腫)
ケロイド、肥厚性瘢痕
にきび跡の赤み
Vビーム抵抗性の血管性疾患 ロングパスル YAG レーザーによる治療
静脈湖
隆起性疾患・他
隆起病変、隆起性母斑(汗管腫、線維腫、軟線維腫、表皮母斑など)
尋常性疣贅(いぼ)
血管拡張性肉芽腫
外傷、熱傷による瘢痕
にきび跡の凹凸
医療脱毛