診療内容
自費取扱疾患 色素性疾患
雀卵斑(そばかす)
遺伝的要因
常染色体優性遺伝という強い遺伝的傾向があります。
家族内で発生します。
老人性色素斑(通常のシミ)とは異なり、遺伝的要因によって生じるため、完全に予防することは難しいです。
紫外線曝露
紫外線の暴露が雀卵斑(そばかす)の発生、数の増加、濃さに影響を与えます。
紫外線は、メラニン色素を産生する細胞(メラノサイト)を活性化します。
紫外線に浴びやすい部位に雀卵斑(そばかす)は多く発生します。
顔面以外に、頚部、胸部、上肢にも発生します。
夏に濃くなる傾向があります。秋、冬に薄くなります。
雀卵斑(そばかす)の色が、季節により変動するのは、紫外線の影響です。
治療
レーザー治療により、良好な結果が得られます。
新しいピコ秒 YAG レーザーによる治療を強くお勧めします。
レーザー治療(高い出力のレーザー治療)
高出力の強いレーザーによる治療が最も効果的です。
少ない照射回数で治療が可能です。通常、1回の治療で概ね治癒します。
1週間のダウンタイム(ガーゼ または テープの貼付)がありますが、確実に除去できる治療法です。
治療後の副作用の出現に個人差がありますので、必ず、テスト治療から始めます。
ピコ秒YAGレーザー
従来、Qスイッチレーザー(Qスイッチルビーレーザーなど)が、広く使用されていますが、新しいピコ秒 YAG レーザーによる治療を強くお勧めします。
レーザー治療では、色素沈着や色素脱失などの副作用を生じることがあります。
ピコ秒 YAG レーザーは、副作用の発生頻度の少ない治療が可能です。
*詳細は、レーザー装置「ピコ秒レーザー」の項目を、ご参照ください。
外用薬、内服薬
外用薬、ビタミンC、ハイドロキノンを使用します。
内服薬、ビタミンC(シナール)、ビタミンE(ユベラ)、トラネキサム酸(トランサミン)を服用します。
抗酸化作用とメラニン色素産生抑制作用があります。
光治療(IPL)、トーニング
光治療(IPL)は、広範囲の波長の光を弱く照射する方法です。
複数の肌トラブルに同時に効果のある、ダウンタイムのない治療です。
トーニングは、レーザー光を弱く、繰り返し照射する方法です。
色素を破壊するのではなく、色素の排出を促進する、ダウンタイムのない治療です。
いずれも、ダウンタイムの取れない場合には、有用な治療法ですが、複数の治療回数を要するにもかかわらず、完全な除去をすることはできません。
ダウンタイムが取れる場合は、高い出力のレーザー治療をお勧めします。
レーザーは、単一波長の強いレーザーを照射し、ターゲットとなる色素には強く反応し、ターゲット以外の周辺の組織は傷めないという特長があります。
- ■主に使用するレーザー装置
- 「ピコ秒レーザー」キャンデラ PicoWay
- ■平均的な治療回数
- 1回(まれに2回)
- ■治療間隔
- 2回目を行う場合は、2~3ヵ月以降
- ■治療料金
- 治療料金一覧へのリンク
